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【第3話】引っ越しによって僕が克服したのは自律神経失調症とパチスロどっち?もちろん○○です!

‐前回までのあらすじ‐

自律神経失調症と診断されたえびちゃん。
現実世界で完全に孤立したと思い込んでしまう。

理解者はパチ・スロだけ。
完全に逃避世界へと迷い込んでしまった彼に、
現実世界へ戻る方法はあるのだろうか…

Contents

僕と彼女の付き合い方

僕は自律神経失調症と診断されたことを
妻以外には隠していました。

隠した理由

・周囲を心配させたくない
・自分が病気だと認められない

正直認められない気持ちが8割でした。

周囲には自律神経失調症を隠したので、
・動悸とめまいでフラフラな時がある
・胸の後ろを締め付けられてる感じがする
・人前でしゃべれない
気づかれないようにしなければなりません。


症状は薬で何とか押さえつけることが出来ましたが、不安な気持ちなどを隠して生活することでストレスがかなり溜まりやすくなっていました

でも…パチ屋に行って
・パチ・スロを打つ時は体調を忘れ
・打った後はストレスが軽くなって
・また現実世界を頑張れる。
当時【パチ屋に行く】=【彼女とデートする】ぐらいに思ってました。
彼女とのデートを夢見ることで、辛い現実世界も耐え抜くことが出来ました。

現実から逃げ出したい
一時本気で考えてました。
あと一歩で仕事辞めるところでした。家族がいたので踏みとどまりましたが。

そんなある日、
パチ屋で僕は2000円しかない財布を見ながら『あること』に気がつきます。

『なんで僕は低貸しで打たないんだろ…?』

そう、1枚5円と20円のスロットを比べたら、5円の方が当然長―く遊べます。ずっと現実逃避できる。

僕の軍資金は、
【給料‐カード引き落とし=残りかす】
低貸しが分相応です。

でも…

なぜか…

パチ屋に入ると無意識に高貸しコーナーに着席してしまいます。たとえ財布に2000円しか入ってなくても。

低貸しなら30分は遊べるのにね…

そう!一度高貸しで脳みそ焼かれた僕の金銭感覚は異常です。
低貸しスロで5000枚出た時なんか『高貸しなら10万・・・』とむしろ損した気になります。
高貸しのドキドキ感を味わってしまった僕は、低貸しにはもう戻れなかったのです。

あと『僕は高貸し打ててるんだぞ』っていう自分に完全に酔ってました。誰も他の奴が何打ってるかなんて気にしてないのにw

だから、
・お財布に優しい女性もいることを知りながら
・背伸びをして高貸し女性と付き合い続け
子供のお年玉貯金を軍資金にする
という恥ずかしさ満点行動の一歩前まで来ました。


そんなとき彼女との別れが決まりました。
引っ越しが決まったんです。
都会の彼女とのお別れです。

引っ越しの決断

あるとき僕らは8年暮らしたプチ都会を離れ、
2つ隣の田舎県(僕の地元)に移住しました。

移住については自律神経失調症になる前、僕と妻の結婚当初から話し合っていたもので、同じく田舎育ちだった妻は僕の移住計画に賛成してくれました。

子供が生まれた後、その子が小学生になるまでに引っ越したいと思い、保育園の年長組になる年に引っ越ししました。

【隣と壁越し密着アパート暮らし】から【庭付き一軒家】生活へと環境が一変したのです。

家でクモを見つけては泣き叫んでた娘が
クモを家から追い出す役目を率先する
ほどたくましくなりました。

僕は夢の薪ストーブを購入してもらいました。
薪なんて割ったことなかったので、最初は丸太を割るのに1時間かかりました。
今ではスパーンと一撃です。
音と感触が何とも気持ちいいんです( *´艸`)

僕ら一家には田舎生活が似合うようです。
僕の地元なのに、すでに妻・子供の方が友達多いし地元に馴染んでます。

そして…
移住するとき僕はある決心をしました。
自律神経失調症とパチスロを克服しよう!
移住をきっかけに、それぞれを克服しようと心に決めました。
失敗したらカッコ悪いのでもちろん誰にも言ってません。

薬との別れ(自律神経失調症克服)

僕が引っ越し前に自律神経失調症を克服のため
やってきたことはざっとこんな感じです。

症状が強い時期

・できるだけ規則正しく同じ行動を続ける
・週末に仕事は家に持ち帰らない
・子供と外に出かけて散歩する

症状が落ち着いてきた時期

・ちょっとだけ新しい事に挑戦する
・家族で色んな所に出かける


時間をかけてカラダに行動を馴染ませることで徐々に効果が出てきました。行動を変えても症状が出にくくなってきたんです。

しかし…
薬を止める決断だけはできませんでした
ふとした瞬間、急に症状がぶり返す『予感』がするんです。

例えば
・大人数の会合に出席する
・新しい場所に行く
などのとき。

するとですね。
ついつい症状が出る前にお守りとして抗不安薬を飲んでしまう。
後半はしばらく薬を飲みたい衝動との戦いでした。

そんな状況を変えたいという気持ちもあり、引っ越し後は心療内科クリニックを変えました。

新しく通った心療内科クリニックは夫婦でクリニックを営んでいました。ゴルフ場と道路を挟んで反対にある、木々に囲まれたクリニックでした。

完全予約制なので患者は僕一人しかいません。

受付の隣で丸くなっている猫をなでて診察を待つ僕に、奥さんがお茶を出してくれる。そんなのんびりした居心地の良いクリニックでした。

診察室からは高さ2mを超える大きな窓からゴルフ場が見えました。ジャズが静かに流れる喫茶店の様な空間で、僕はお医者さんとこれまでの経過と薬を止めたいことを伝えました。新しいお医者さんも僕の話を最後までゆっくりと聞いてくれて、薬を徐々に減らしていく方法を教えてくれました

引っ越して環境を変えたことで、僕の心にも変化が生まれ薬を止めるという一歩を踏み出しました。こうして2年半続いた闘病生活は、引っ越して半年後に終わりを迎えたのでした。

脱パチ・スロ大作戦

いかにも失敗しそうなサブタイトルですね。
お察しの通り見事に失敗しましたw

お話しした通り、パチ・スロに依存しても現実世界が満たされないことにようやく気付いたので『パチ・スロを辞めよう』と思ったんです。

でも僕の力では辞める勇気がなかったので、引っ越しという外部環境に頼ろうと思いました。

「なんで引っ越すとパチスロ辞められるの?」
「田舎だってパチ屋はあるでしょ?」
と思われるかもしれません。

実は、エピソードには続きがあるんです。

当時僕は本当にワガママだったので、
妻に「移住はするけど職場は変えない」と言い始めたのです。移住後も8年務めた病院に通勤し続けるってことです。

通勤時間は驚異の片道2時間・・・

さすがに妻もこの暴挙には呆れてましたが
「好きにしたら・・・」と優しく(諦め?)
背中を押してくれました。

2時間の通勤時間って言うとですね
・朝5;30に起きて6時には出勤
・夜は職場を18時に出て20時に家に着く
・ご飯、茶碗洗い、風呂、23時に寝る
ような生活です。

とてもパチ・スロを打つ時間はありません。
そう強制的にパチ・スロを打つ時間を追い出してやろうと思ったんです。

引っ越し当初は上手くいきました。
平日はヘトヘト、休日は家族とお出かけでうちに行く暇がありません。予想的中です!

が、しかし!
これには抜け穴があったんです。

僕は僕のパチ・スロ愛を舐めてました。
ホントに僕もびっくりしてます。
なんと!!休日の家族サービス時間を削ってパチ・スロに行き始めたんです。

こっちは自律神経失調症より頑固な病気です。
一生のお付き合いなのかもしれません。
でも以前のような危ない付き合い方ではなく、
健全な付き合いを目指そうと思っています。
(健全ってなんだw)

悲観してる家族を無視して、
僕は今後もパチ・スロとの名勝負を繰り広げることでしょう。

第4章に続く